スーパーへの就職、転職を考えているアナタ。
「スーパーって大変そうだけど、自分に勤まるのかな?」
「自分はスーパーに向いているのかな?」
そう考えますよね。
そこで、スーパー歴40年の私が、「スーパーに向いている人の特徴」を解説します。
これを読めば、自分がスーパーに向いているのかどうかが分かります。
この記事を書いた人
- 東証一部のスーパーに勤めて40年
- 店長歴は12年
- 水産バイヤー歴10年
それでは、スーパーに向ている方の特徴を説明します。
スーパーに向いている人の特徴 7選
スーパーには次のような人が向いています。
- 平日が休みでも大丈夫な人
- ひとりで行動するのが好きな人
- 環境への順応力がある人
- 聞き流せるチカラがある人
- 身体を動かすことが好きな人
- 感情の起伏が激しくない人
- 臨機応変に対応できる人
詳しく説明していきましょう。
平日が休みでも大丈夫な人
私もそうだったが、土日、年末年始、盆に休めないのがいちばん辛かった。
私の住んでるところは田舎なので、どうしても年末年始、盆には人が集まることが多い。
私の同期も結局は年末年始、盆に休めないということで辞めていった。
独身の時は感じないが、結婚して子供が出来ると、土日、年末年始に休めないのはかなりキツい。
あと、シフト制なので長期休暇が取れないのも耐えられない。
逆に、都会で一人暮らし。
結婚する気もないというのならスーパーは就職に最適。
平日に休みだから混雑が無い。
病院も官公庁も平日に行ける。
旅行も土日を外せば、かなり安い。
ひとりで行動するのが好きな人
スーパーに就職すると昔の友人と休みが合わずに疎遠になる。
かといって、一緒の店の人と遊びに行くこともない。
となると、ひとりで過ごすことが多くなる。
団体で行動して縛られるのはイヤ。
ひとりで自由気ままに過ごせる人なら問題なし。
環境への順応力がある人
スーパーは転勤が多い。
せっかく慣れた店でも2、3年で転勤する。
だから、せっかく慣れた店から離れて、また新しい人間関係を構築しないといけない。
また、遠く離れた見ず知らずの地域へ転勤することもある。
だから、人見知りだったり、環境に順応する力が弱いと、結構メンタルをやられる。
聞き流せるチカラがある人
スーパーでは、たくさんの女性パートさんが働いています。
たくさんの女性が集まるとどうなると思います?
ほぼ100%の確率でイザコザが起きるんですよね。
あなたが、売場のチーフになると、パートBさんが言いに来ます。
「Aさん、話ばかりして全然仕事しないですよ」
その時に、その告げ口している人のことを真に受けて、Aさんに注意すると大変!
「チーフ、Bさんこそ話ばかりして全然仕事しないですよ!見てないんですか?」とAさんに反論されます。
そう、チーフであるあなたは、家庭内で嫁と姑の板挟みになっている旦那さんみたいなもの。
どちらの味方についても問題はこじれます。
いちばんの対処法は「話を聞いているふりして聞き流すこと」なんです。
これができる人はいちばん強い。
身体を動かすことが好きな人
スーパーの現場で働くと、事務作業で座っているのは一日の「5%」程度。
残りの「95%」は売場で動いています。
だから、机の前で熟思黙考したい人には無理なこと。
逆にじっとしているのは嫌い。常に身体を動かしていたい人には天職です。
感情の起伏が激しくない人
新入社員の人で「人と話をするのが好きなので、スーパーに就職しました」という人がいます。
そんな人が数か月すれば、顔から笑みが消えていきます。
当然です。人と話すのが好きと言っても「まともなお客さん」が前提です。
不特定多数のお客さんが来るスーパーには、常識では考えられない人も来ます。
そんな人と話をするのが楽しいはずありません。
ついつい、その感情が顔に出てきます。
今はマスクで隠れているので、かなりマシですが、マスクが無ければその表情がモロに表れて、お客さんの怒りに火を注ぐようになります。
だから、感情の起伏の激しい人にはスーパー勤めは難しいといえます。
臨機応変に対応できる人
スーパーでは不特定多数のお客さんが来店します。
そのために、毎日予期せぬことが起こります。
売場で商品を出していたら、目の前の床面が水濡れしていて高齢者の方が突然、転倒してしまった。
売場で作業していたら、お客さんが急に目の前に来て、自分の担当以外のクレームをまくしたてられて、大きな声で怒鳴られる。
その時に、うろたえることなく冷静に対処できるようには臨機応変な対応力が求められます。
こればかりは勉強だけでなく、色々な経験をしていることが重要となります。
スーパーに向いている人の特徴
- 平日が休みでも大丈夫な人
- ひとりで行動するのが好きな人
- 環境への順応力がある人
- 聞き流せるチカラがある人
- 身体を動かすことが好きな人
- 感情の起伏が激しくない人
- 臨機応変に対応できる人
次は逆に「スーパーに向いていない人」の特徴について説明します。
スーパーに向いていない人の特徴 7選
スーパーに向いていない人の特徴は次の7つです。
- カレンダーどおりに休みたい人
- グループで行動するのが好きな人
- こだわりの強い人
- 自分ひとりでコツコツ積み上げることが得意な人
- 敏感な人
- 感情が表情に出やすい人
- マルチな仕事がこなせない人
ひとつづつ説明していきます。
カレンダーどおりに休みたい人
スーパーに就職すれば、当然のことながら人が休む時は休めない。
土日は希望すれば休めないこともないが、希望しなければシフトで土日に休みが入ることは、まずありません。
さらに、年末年始となると12月30、31日に休めることはほぼ絶望的です。
住んでいるところが田舎で、親戚が集まるような家の人には、これはかなりきつい。
結婚して、子供ができれば土日に休めないのは致命的。
子供の学校行事は、相変わらず週末に行われますから。
家族そろって旅行。それもせいぜい二泊三日が限界。当然、平日なので夏休み、冬休み、春休み限定。
これに一生耐えられる人でないとスーパー勤務は無理です。
グループで行動するのが好きな人
みんなで一緒に遊びに行ったり、旅行に行きたい人はスーパーには向いていません。
学生時代の友人とも休みが合わずに疎遠になります。
かといって一緒の職場の人と、休みが合うこともなく、時間帯も違うので結局はひとりで行動することが多くなります。
それを孤独と感じる人はスーパー勤務は難しいですね。
こだわりの強い人
こだわりが強く、相手に合わせることが出来ない人もスーパー勤務は難しいです。
どの店に行っても、その店のやり方や、その店のメンバーさんと上手くやっていく。
自分のこだわりや、やり方を貫くことはすごいですが、「郷に入れば郷に従え」と言います。
相手に合わせられず、仕事を円満に回せない人はスーパーには向いていません。
自分ひとりでコツコツ積み上げることが得意な人
スーパーは自分ひとりでは何もできません。
多くの人の力を結集して売場や店を運営していきます。
だから、周りと協同で作業するのでなく、自分ひとりでコツコツと作業することが得意な人はスーパーには向いていません。
敏感な人
スーパーは転勤が多く、前任者と比較されることが多い。
「前のチーフはこうだったのに」
「新しいチーフはやり方が違う」
パートさんに陰でそんなことを言われるのは日常茶飯事。
そんなことを、いちいち気にしていては神経が持ちません。
ある程度「柳に風」のように人の話を聞き流すくらいの鈍感さが無いとスーパーで勤めるのは難しい。
感情が表情に出てしまう人
スーパーはクレームが多い。
それも、こちらが悪く無いのに、一方的に言われる理不尽なクレームも少なくない。
それでも、お客さんに反論することもできず、ただひたすら謝罪する。
今はマスクで顔が隠れているからいいが、イヤな感情が顔に出る人は注意。
お客さんの怒りに火を注ぐことになる。
マルチな仕事がこなせない人
売場で作業をしてると、お客さんから商品の場所を尋ねられたり、クレームを言われることも多い。
その度に自分の仕事を中断してお客さんの対応をする。
目の前のひとつのことだけしかできない人にスーパー勤務は難しい。
スーパーに向いていない人の特徴
- カレンダーどおりに休みたい人
- グループで行動するのが好きな人
- こだわりの強い人
- 自分ひとりでコツコツ積み上げることが得意な人
- 敏感な人
- 感情が表情に出やすい人
- マルチな仕事がこなせない人
まとめ
スーパーに向いている人の特徴
- 平日が休みでも大丈夫な人
- ひとりで行動するのが好きな人
- 環境への順応力がある人
- 聞き流せるチカラがある人
- 身体を動かすことが好きな人
- 感情の起伏が激しくない人
- 臨機応変に対応できる人
スーパーに就職するというのは、ネガティブな印象がありますが、けっしてそうではありません。
確かに、きらびやかで高収入の仕事ではありません。
肉体的、精神的にも疲れる仕事です。
でも、不況の影響を受けることが少ない安定した業種であることは間違いありません。
私も38年間スーパーで働いてきましたが、給料や賞与の未払いや遅延など一度もありませんでした。
不況だから、食べることをやめて買い物しないなんてことはありませんから。
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