スーパー就職と検索すると「スーパー就職 負け組」「スーパー就職 恥ずかしい」「スーパー就職 やめとけ」というようにネガティブな言葉が表示されます。
本当にスーパーに就職するということはネガティブなことなんでしょうか?
私は新卒でスーパーに入社して40年間勤め、今も再雇用で同じスーパーに勤務しています。
そんな私から言わせると、スーパーに就職するメリットは非常に多い。
ただ、大きなデメリットもあります。
その大きなデメリットを我慢できるのなら、スーパーに就職する選択肢はアリだと思いますね。
この記事を書いた人
- 東証一部のスーパーに勤めて40年
- 店長歴は12年
- 水産バイヤー歴10年
まずはスーパーに就職する7つのメリットを説明します。
スーパーに就職する7つのメリット
スーパーに勤めるということは、下記の7つのメリットがあります。
- 収入が安定している
- 給料は意外と高い
- 平日に休める
- 営業職のようなノルマがない
- 快適な環境で仕事ができる
- ラフな服装で通勤、仕事ができる
- 社員割引きで商品が買える
ひとつづつ解説していきます。
収入が安定している
スーパーは毎日食べる食品を扱っているので不況に強い。
なぜなら、「不景気だから食事はしない」という人はいませんから。
また、お客さんからは代金を現金でいただきますので、日銭に困ることがありません。
だから、よほどの不人気店か放漫経営をしない限り、現金が枯渇することは考えられない。
私も今までに給料やボーナスの不払いや遅延なんて一度もありませんでした。
もし、家を買って、ボーナスが支払われないとしたら安心して住宅ローンなんて組めませんよね。
給料は意外と高い
ネットで検索すると、「スーパー社員 安月給」と出てきます。
でも、これはどこの会社も同じで上の役職に就かなければ、当然のことながら給料は上がりませんが、上の役職に就けばそれなりの給料はもらえます。
同年代と同等かそれ以上の給料になります。
参考までに、私の38年間の給与と賞与の推移を給与明細と賞与明細を使用して説明した記事があるので参考にして下さい。
平日に休める
これは、後に説明するデメリットの「土日に休めない」と相反するメリットです。
スーパー勤務はやはり土日に休めません。
これは土日に忙しいというよりも、スーパーの主力の労働力である主婦のパートさんが、土日は休み希望が多いので、その分社員はどうしても出勤になるからです。
その代わりに平日は休めます。
平日であれば、どこの観光施設に行っても休日より確実に空いていますし、平日にしか行けない官公庁にも行くことができます。
旅行なんかも土日よりは確実に安く行けます。
営業職のようなノルマがない
スーパーは店を構えて、お客さんを待つ商売です。
炎天下の中を飛び込みで営業をかけたりすることはありません。
また、店の予算はありますが、それぞれの店の事情もあり、達成できないということできつく叱責されることもありません。
営業職のように毎日のノルマに追い回されることがないのは大きなメリットです。
快適な環境で仕事ができる
スーパーは基本的に屋内勤務です。
ですから、雨が降ろうが、雪が降ろうが、夏の炎天下であろうが快適に仕事ができます。
営業職のように炎天下をスーツ姿で歩くこともありません。
これは大きなメリットです。
また、危険な作業でないのも大きなポイントです。
ラフな服装で通勤、仕事ができる
スーパーはよほど大きなショッピングセンターの店長でもない限り、スーツで通勤や作業をすることはありません。
店長であっても、クールビズスタイルとジャンバーで作業します。
通勤もジャンバーで問題ありません。
これが普通の会社なら、やはりスーツは必需品です。
ラフな格好で通勤や仕事ができるのは大きなメリットですね。
社員割引きで商品が買える
スーパーでは、ほとんどの企業で社員割引き制度が用意されています。
ちなみに「全品一割引き」なら、かなり大きいと思います。
食品が一割引きですから大きいですよね。
だって、月に4人家族で食費が6万円なら、月に6千円の節約。
年間では7万2千円もの節約になります。
- 収入が安定している
- 給料は意外と高い
- 平日に休める
- 営業職のようなノルマがない
- 快適な環境で仕事ができる
- ラフな服装で通勤、仕事ができる
- 社員割引きで商品が買える
どうですか?
意外とスーパーに就職するメリットはあると思いませんか?
でも、次に説明するデメリットがすべてのメリットを消してしまうんですよね。
スーパーに就職する2つの大きなデメリット
スーパーに勤める上での大きなデメリットは次の2つです。
- 人が休む時に休めない
- 理不尽なクレームが多い
説明します。
人が休む時に休めない
たまには一週間くらい休んで海外旅行でもいきたいな」
「今度の年末年始は家族で温泉でもいきたい」
これはスーパーで働いている以上は無理ですね。
「そんなこと、スーパーで働くんだから当たり前だろ!」
「就職する前に分かってるだろ!」
確かにその通りです。
覚悟を決めてスーパーに就職したのですから、覚悟が甘かったと言われても仕方ありません。
でも、独身で考えているのと結婚して子供が出来てからの考えはやっぱり違います。
そう、子供の休みや子供の学校行事の日は「スーパーの繁忙日」とほぼ重なるんです。
これが数年だけなら我慢もできますが、スーパーで働いている限り永遠に続くとなると我慢できなくなるのです。
経験者から言わせてもらうと、この理由がいちばんきついです。
まず、連休ですが連休は希望すれば取得できます。
ただ、週休2日制として一週間で連休を取得すると「5勤2休」となります。
スーパーの勤務を時間中ほぼ立ち仕事です。さらに荷物を運んだりする肉体労働が多いので肉体的な疲労は大きく、5日間連続で出勤はかなり疲れます。
それでもいいのであれば連休の取得は可能です。
土日の休日取得は店によります。
店舗によっては大型店で「サンデーストア」と呼ばれ、週末に大きな集客がある店舗は休みにくい。
逆に平日中心の店舗で週末のほうが逆にお客さんの少ない店舗もあり、そういう店舗は土日の方が休めますが、主婦であるパートさんを優先的に休ませることが多いです。
「年末年始」「盆」「ゴールデンウイーク」も店によります。
年末年始ですが、年末に関してはどの店舗も最大の繁忙日ですので12月29日~31日はほぼ休めません。
年始は大型店以外、特に小型店はそれほど忙しくないので希望すれば休めます。
お盆は地域差があります。お盆に帰省される方が多い地域の店舗は忙しいので8月13日~15日は休めません。
逆にお盆に人が流出する地域の店舗は休みやすいです。
長期休暇はシフト制のため休めても4連休くらいが限度です。
例えば社員2名体制の売場であれば、一人が連休すればもう一人が連続出勤となるので無理すれば5連続出勤可能ですが、きついのは事実です。
大手でも「長期休暇を交代で取得可能」といって連休の日数を設定している企業もありますが、ほぼ取れないと思って間違いありません。
理不尽なクレームが多い
「今日もお客さんに文句言われたよ」「あの客、いつも偉そうに言ってくる」
そんな経験は少なからずありますよね。
でも、一般社員やチーフレベルのクレームなんて大したことではありません。
ほとんどが「態度が悪い」「商品に髪の毛が入ってた」「商品の値段が違う」
こんなところでしょうか?
仮に自分で処理できなくても最終的には店長が処理してくれます。
でも店長となるとそうはいきません。
全てのクレームは店の長である店長に来ます。
「店長を出せ!」とおじさんが叫ぶのは日常茶飯事。
中には常識で考えられないようなクレームも対応しないといけません。
よほど受け流すことができるか、強いメンタルを持つことを求められます。
これはかなりつらい。
まとめ
スーパーで働くことは、たくさんのメリットもあり、決して「スーパー就職 負け組」「スーパー就職 恥ずかしい」「スーパー就職 やめとけ」ということはありません。
でも、メリットは多いのですが、2つの大きなデメリットがあまりにも大きくて、多くのメリットを消してしまうのも事実なんです。
逆にこのデメリットを我慢できるのであれば、スーパーに就職するのはアリだと思います。
人気のないスーパーですが、就職や転職の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
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