不特定多数のお客様が、毎日たくさん来られるスーパー。
スーパーでは、毎日信じられない事件が起こっているのです。
この記事を書いた人
- 東証一部のスーパーに勤めて40年
- 店長歴は12年
- 水産バイヤー歴10年
それでは最初の事件です。
トイレから立ち昇る「煙」の正体は⁈
これは私がまだ店長になる前、副店長の時のお話です…
今のスーパーはほとんどの店舗が1階もしくは2階ぐらいですが、昔の店舗は多層階の店舗が多かったんです。
私が副店長をしていたこの店舗も古い店舗でした。
古い多層階の店舗というのはその階段の踊り場もしくは階ごとにトイレがあるのを見たことありませんか?
今回の事件はそのトイレで起こったのでした。
その店舗の近くの中学校は荒れていたんです。
俗にいう”不良”と呼ばれる中学生が多い地域でした。
ある日、私が店舗を巡回していると1階の階段横トイレの前に3人の不良学生が見えました。
階段横のトイレというのはけっこう死角になるんです。
私はピーンときました。
”こいつらトイレでタバコを吸うつもりやな…”
そこで目を離さずに見ていれば良かったのですが、お客さんに呼ばれてその場所を少し離れてしまったのです。
私はお客さんの用事をすぐに済ませ、慌ててトイレに戻りました。
すると、トイレの前の不良中学生の姿がありません。
”奴らトイレに入ったな…”
すかさず私もトイレに入ります。
”やっぱり…”
トイレの個室から煙が立ち上っているのです。
個室のトイレのドアを叩きます。
”おい!出てこい!”
”しーん”
全く声がしません。
もう一度ドアを叩きます。
”中でタバコ吸ってるやろ”
”早く出てこい!”
”しーん”
頭にきた私はドアをよじ登ります。
よじ登って下を見ると、そこには和式便器にまたがって、タバコを吸っているおじいさんが、怯えながら私を見上げていたのです。
大きく目を見開きながら…
私はすぐに事務所に戻り”今日1日は売り場に出ない”と宣言したのでした。
次は、お年寄りはアナログな検索がお好きという話です。
Google検索より電話検索⁉
その店舗は古い店で5階建てでした。
近辺は非常に年配の方が多い。
お子様は独立して地元を離れていき、残されたのは老夫婦かひとり身の老人の方が多い地域です。
正月も松の内を過ぎたころです。
朝、11時に事務所の電話が鳴りました。
事務所の方が電話を取ります…
「もしもし、お電話ありがとうございます。〇〇店の〇〇でございます。」
しばらくすると、何となく電話の歯切れが悪くなってきました。
「あのーこちらではそのようなことは・・・」
なんか変な感じです。
すると
「店長・・・」
事務員さんの救いを求めるような眼差し。
「どうしたの?」
私が聞きます。
「お客様が・・・」
電話の内容は…
店の前には”お好み焼き屋”があります。
どうやら、お客さんはその”お好み焼き屋”が営業してるのかしていないのかを見てほしいと言っているのです。
事務所は5階ですので、私が身を乗り出して確認します。
”お好み焼き屋”さんは営業していました。
私が答えます。
「んーっと、営業してるみたい」
事務員さんは受話器に向かい、「お客様、大変お待たせしました。お好み焼き屋さんは本日営業しております」
お年寄りはやはり、Google検索よりも電話検索の方が使い勝手が良いみたいです。(笑)
最後は、理不尽な理由で弁当を返品したいという、おじいさんの話です。
この弁当も値引きしろ!
スーパーでは夕方になると値引きが始まるのはご存じだと思います。
特に、当日に消費期限が切れて廃棄しなければならない弁当や、惣菜は大幅に値引きすることがよくあります。
今回はその値引きに関するとんでもない要求の話です。
時間は夕方7時ころ、私の携帯が鳴ります。
レジ責任者からです。
「店長、お客様が店長を出せ!と怒鳴っています!」
はい、来ました!
いつもの”店長を出せ”コール。
特に年寄りの男性に多い!
マウントとりたい老人は多いんですよね。
すぐに受付に向かいます。
そこには電動車いすに乗った70代の男性が…
クレームの内容をお聞きします。
ジジイが怒りながら話します。
”今日の昼にな、この弁当を買うたんじゃ!そして今きたらこの弁当は半額になってるやないか!
”ワシが買ったこの弁当も半額にしろ!”
いやいや、あなたが買ったのは出来立てほやほやの状態でしょ?
それを美味しいときに食べなかったのはあなたの責任でしょ?
しょうもないこと言うてんと早よ、家に帰って屁でもこいて寝ろ!
ココロではそう思っても口に出せないのが辛いです。
”お客様、それはできかねます。申し訳ございません”
ココロを殺して能面のような顔をして言います。
”なんで、できんのや!”
”本部に言うぞ!”
本部でも警察でも国会でも、どこでも好きなところに言うてくれ!
とにかく能面の顔で”申し訳ございません、出来ません”を繰り返します。
しばらくして、ジジイは電動車いすを暴走させながら、正面玄関の自動ドアに体当たりを食らわせて帰っていきました。
本当に疲れるんですよ…
いかかでしたか?
毎日、こんな奴らの相手をするのですから、本当に辞めたくもなります。
でも38年間働いてしまいました。
私は38年間勤めたスーパーを退職し、再雇用制度を利用して同じスーパーで働いています。
私の現在の給料は店長時代の半分以下の「400万円」です。
でも「ミイダス」で自分の市場価値を調べたら「520万円」でした。
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定年を過ぎたこの私でもこれだけの市場価値があるのです。
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