新卒で希望を抱いてスーパーマーケットに入社して数か月・・・
「このモヤモヤした気持ちは何だろう?」
「この不安はどこから来るんだろう?」
そう思われている方は多いと思います。
なぜなら、私もそうだったからです。
私も新卒でスーパーマーケットに入社しました。
平社員 2年、チーフ 8年、副店長 6年、本部仕入れ担当 10年、店長 12年を経験して40年間スーパーマーケットで勤務。
定年退職してからは再雇用で店舗の現場で働いています。
スーパーマーケットに継続して勤めたものの、胸の中にはずっとモヤモヤした気持ちがありました。
この記事を読んでいただければ、
- 自分の気持ちの『モヤモヤ』は何なのか?
- この『不安』はどこから来るのか?
- 自分はどうすればいいのか?
それらが解決できます。
あなたの市場価値が無料で分かる!
結論から言えば、そのモヤモヤした気持ちは一生続きます。
その理由を次で説明します。
新卒でスーパー就職 モヤモヤした気持ち、不安なら転職する
結論から言います。
「モヤモヤした気持ちが晴れない」「不安が消えない」その気持ちが今後も晴れることはないでしょう。
おそらくスーパーマーケットで働き続ける以上は必ず付きまといます。
「就職してすぐに辞めるのは・・・」なんて悩むことはありません。
あなたの人生はあなたのもの。他人のものではないのですから。
それでも「頑張ってみる」というのなら私は止めません。
ただ、無駄に時間を過ごすことで次の選択肢が無くなることを覚悟しておきましょう。
38年間スーパーで勤め上げた私があなたの立場なら迷わず『転職』を決意。
そして若いうちからスキルを身に着けて働ける専門職を目指します。
- スーパーで働く限りは不安やモヤモヤは晴れない
- 就職してすぐやめることに罪悪感を感じる必要はない
- ぐずぐずしている間に歳を取って取り返しのつかないことに
- 若いうちに転職して専門職のスキルを身に着ける
なぜ、スーパーに就職したことを失敗したと思うのか?
その理由について説明します。
新卒でスーパー就職 失敗だと思う理由とは?
あなたがなぜ「新卒でスーパー就職は失敗だった」と思うのか?その理由を考えてみましょう。
①スーパーで働いて、スキルが身についているか不安
挨拶、接客
小売業の接客や挨拶なんてしょせんは一般常識のレベル。
できていて当たり前。
商品知識
自分が担当している商品知識はそれなりには詳しくなる。
でもそれは一般の人と比べて詳しいというレベル。
専門的とは言えない。
調理技術
肉が切れる、魚が切れるといっても専門職には到底及ばない。
次にスーパーに転職するときに経験者優遇されるレベル。
ましてや惣菜の調理なんて調理技術と呼べるものではない。
品出し、発注
品出しは学生アルバイトでも三日あれば習得できる。
発注に関しては自動化に移行しつつあり、スキルとは呼べない。
- スーパーの仕事は誰でもできる『標準化』『単純化』『平準化』を目指しているので特別なスキルというものは必要でない。それはスーパーの仕事が他の仕事より劣っているということでなく、スーパーという業態の特性上のこと。むしろ、そうなるようにスーパーが進化してきた証拠。それはそれで素晴らしい。ただ、現場しか経験しなければその単純なスキルの積み上げに終始することになる。
- 現場のスキルはあくまでそのスーパーのローカルスキル。それは他業種では使えない。同業他社への転職でも経験者優遇レベルにしかならない。
②新卒でスーパー就職、将来的に不安
チーフになったら
予算達成のために長時間働く。
人手不足で休みでも出てこなければならない。
パートさんのシフト調整や売場のもめごとの対応に苦慮。
給料は 400万~500万くらい
店長、副店長になったら
休んでいるのかどうかわからないくらい店にいる。
店の人事、総務、売場 全てを見なければならないので休むひまがない。
人手不足の売場やレジの応援。
クレーム対応、電話対応に忙殺
給料は 副店長で 550万~650万くらい 店長で 750万~1000万くらい
バイヤーや本部勤務になったら
最低チーフ以上にならないと本部勤務の異動はない。それまで我慢できるのか?
ただ、本部勤務になれば日曜日は休める可能性がある。
給料は 本部課員で 400万~550万くらい バイヤーで550万~700万円くらい
- 上位職を見てもなりたいという意欲が湧かない
- いくら給料が多くなっても、あんなに苦労して仕事をするのはイヤ
- 唯一の希望は本部勤務だが、最低7~8年は店舗勤務での我慢が必要
③新卒でスーパー就職、休みが取れない
土日に休めない
『そんなこと就職する前から分かっているだろ?』そう言われても頭では理解できていても感情は違う。
若い方にはこれがいちばん「モヤモヤ」する理由でしょう。
学生時代の友人と休みが合わない、恋人が普通の会社勤めならなおさら。
「平日が休みの方が空いているのでいいよ」と強がれるのも独身まで。
結婚して子供が生まれて土日に休めないのは致命的。
学校行事は絶対に週末だから。
年末年始、盆、ゴールデンウイークに休めない
これも数年間なら我慢できるが、一生続くとなるとメンタル的にはかなりキツい。
他人が楽しく休んでいる時に働くということは想像以上に自分や職業を卑下することになる。
特に元旦の出勤は厳しい。大晦日に夜の10時くらいまで働いてるのに元旦の朝6時くらいには出勤するのだから。
それで正月手当も出ない。
長期間の休みが取れない
シフト制なので自分が長期休暇を取るということは誰かが長期の出勤になるということ。
ある程度社員がいる売場ならいいが、社員2名体制の売場なら4連休が限界。
普段の休みでも連休が取れない
スーパーの仕事は長時間の立ち仕事なのでかなりの体力を消耗します。
だから週休2日制といっても普通の会社のように「5勤 2休」では身体がもたないので「3勤 1休 2勤 1休」というような休日になってしまいます。
その1日だけの大切な休日も単に身体を休めるだけ。
- 独身の時は平日休みで問題ないが、結婚して子供ができたら週末に休めないのは致命的
- 世間が休んでいる時に働くということは数年間なら我慢できる。でもそれが永遠に続くとなるとだんだんと自分やスーパーという職業を卑下するようになる
- シフト制で長期休暇は取得できない
- 社員2名体制の売場なら4連休が限界
- スーパーで連休すると勤務が長くなるので体力的にキツい
④新卒でスーパー就職、接客に疲れる
理不尽な客への対応
入社時に「人と話すのが好きでスーパーに就職しました」と就職動機を語る人がいます。
でもそれはお客さんが普通の人であることが前提。
不特定多数のお客が来るスーパーにはそれなりにやばい客も多い。
理不尽なクレームでも頭を下げなければならい屈辱にひたすら耐える。
人手不足で心の余裕が無い
スーパーは慢性的な人手不足です。
あれもこれもしなくてはいけない。
まだまだ仕事が残ってる。
もうクタクタ。
それでも笑顔で接客できますか?
- スーパーには理不尽なクレームが多い
- 自分に余裕が無いのに笑顔で接客なんてできない
⑤新卒でスーパー就職、労働時間が長い そしてきつい
スーパーは慢性的な人手不足
店内に常に掲示してある「パート・アルバイト募集」の貼り紙。
スーパーの人員が充足されることなんてほとんどありません。
人手不足のしわ寄せは全て社員にきます。
お客さんの対応に手を取られる
お客さん商売なので自分の作業よりお客さん対応が優先されます。
品出ししていてもお客さんに聞かれたことは優先的に処理しなければなりません。
特に今はお年寄りが多いので売場で聞かれることが多くなってます。
結局は自分の仕事は後回しになって仕事が終わりません。
体力的にきつい
一日中立ち仕事。
立っているだけでなく、店内を歩く。
歩くだけでなく重い荷物の上げ下ろし。
男性でも大変なのに腕力のない女性には厳しい。
座れるのは休憩時間だけ。
1日に1万~2万歩は歩く。
若ければ何ともないが、年を取るときつい。
- スーパーは慢性的な人手不足 そのしわ寄せは全て社員にくるので仕事が終わらない
- お客さん対応優先で自分の仕事が終わらない
- 1日中立ち仕事で体力的にきつい
さらに、スーパーにはきびしい現実が待っています。
新卒でスーパー就職、現実は厳しかった
①スキルの習得は絶望的
スーパーの業務というものは『標準化』『平準化』『単純化』することで誰でもできることを目的に進化してきた。
これはなにもスーパーでの仕事のスキルレベルが低いということではない。
誰もが同じ作業ができないとローコスト経営ができないから必然的にそうなってしまう。
ただ、みなさんが現場業務に終始する限りはあくまでスーパー業務レベルのスキル習得しかできないことは事実。
さらに残酷なことにそのスキルは『今、勤めているスーパーのローカルスキル』でしかないことだ。
もし、今の経験を活かして他の小売業に転職しても、ほぼ今のスキルは使い物にならない。
肉が切れたり、魚が切れるというのもスキルではあるが、それはあくまでも同業種に転職する際の「経験者優遇」というレベルに過ぎない。
まだ、現場レベルなら同業種への転職も可能だが、店長レベルになって実務から離れてしまうと使い物にならない。
マネジメントスキルとかマーケティングスキルもあくまでそのスーパーでのローカルスキルに過ぎない。
②将来の展望がない
人手不足だから出世ができるというのは大きな間違い。
人手が足りないのはあくまで店舗実務に携わっているパートさんやアルバイトさんだけ。
店長や本部社員なんか上が詰まっているのが現状。
店長になれるのは同期でも5%程度しかない。
ほとんどの社員はチーフクラスで定年を迎える。
歳を取っての現場業務はかなりきつい。
③週末、年末年始、盆に休めない
若い方にはいちばんの悩みどころ。
「盆に休みたい!」という若い方は少ないだろうが日曜日や年末年始は休みたい。
平日に休みでいいことも確かにある。
でも結婚して、子供が生まれて、日曜日に遊びに行けない。
正月を一緒に過ごせない。子供の運動会に休めるかどうかわからない。
家族で長期旅行もできない。
これが一生続くのかと思うと本当につらい。
④客からのカスハラに耐えられない
「カスハラ」は近年、大きな社会問題になっている。
私もカスハラを受け続けてきた立場だし、カスハラで辞めていった人も多く知っている。
同期で優秀だった人間もヤクザからのクレームで監禁されて精神に支障をきたし、退職した者もいる。
特に店長になれば店舗へのクレームは店長が処理することになる。
「店長を呼べ!」なんて日常茶飯事。
本部は店舗へのクレームは基本ノータッチ。
全て店長が対応する。
カスハラの詳細は私がkindleで出版した「店長は見た!スーパーに潜む魔物たち」で書いているのでお読みいただきたい。
アマゾンプライムの会員であれば無料で読めます。
⑤体力的にきつい
若い頃なら何とかなるが、年を取ってからの現場勤務はかなりきつい。
最近は女性で食品をされる方も多いが、かなりの確率で退職される。
まず、荷下ろしが無理。
野菜なんか20㎏のダンボールがカゴ車いっぱいに積まれてくる。上に積まれている箱を下ろそうと思っても力のない女性にはまず無理なこと。
あと日配品も「水物」と呼ばれる豆腐やこんにゃくの重いこと。それが大型店なら大量に来るのだから。
こんな作業にプラスして店内を歩く、そして立ち仕事。
これらが改善されないと女性にはきびしい。
- 現場で作業する限り、習得できるスキルのレベルは低い
- スキルはその企業のローカルスキル 同業他社では使えない
- 店長になれるのは10%程度 ほとんどはチーフクラスで定年を迎える
- 日曜日、年末年始、盆が休めないのが一生続くのはつらい
- 年々、増えて悪質化しているカスハラに耐えなければならない
- 歳をとってからの現場作業はきつい
あなたは、どうすればいいのか?
次を読めば、どうするべきかがわかります。
新卒でスーパーマーケットに就職は失敗? 結論は?
ネガティブなことを書いてきたが、これらはあながち間違ってはいない。
スーパーというのは大事な職業だし、社会のインフラとして無くなると大変困る存在です。
しかし、現実にはスーパーで働くということは「低レベル、低賃金、長時間労働」の底辺とみられることが多いのも事実です。
これは江戸時代の身分制度「士農工商」で商売人は卑しいものとされてきた経緯を引きずっているのかもしれません。
カスハラなんて最たるもので、「なんでこんな人にこまで言われなければならないのか?」ということが多い。
40年間スーパーにお世話になってきた私ですが、「今度、生まれ変わってもスーパーで働きたいですか?」と聞かれたら答えは「NO」です。
それほどスーパで働き続けるということは正直つらいです。
新卒でスーパーに就職されて「失敗したかな?」「自分には無理かな?」と思われている方は確実に将来的には退職することになると思いますし、仮に退職しなくても鬱々とした毎日を永遠に過ごすことになります。
「就職してすぐなのに辞めるのは・・・」「やっぱり我慢しないといけないよな」とか思う必要はありません。
だって「楽しく働ける仕事」「我慢しなくても続けられる仕事」それが他にあるのなら、それを選択するのが自然じゃないですか。
楽しく仕事ができて、毎日を不自由なく幸せに暮らせる仕事なんて他にたくさんあります。
踏ん切りがつかなくてグズグズしていればいるほど転職は難しくなります。
今のスーパーは辞めたけど、結局再就職もスーパーだったってことにもなります。
たった一度の人生がそれでは悲しくないですか?
人生の選択は色々あります。
・転職する
ただし、転職サイトでしっかり自分の価値を確認する。
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まずは自分の今の市場価値を調べてみましょう。
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定年を過ぎたこの私でもこれだけの市場価値があるのです。
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少し理想は高くなりますが、公務員試験の勉強をして公務員を目指すのもありです。
- 新卒で就職に失敗したかな?と思って我慢して解消するものではない
- 新卒ですぐに辞めても何も恥ずかしいことでない
- 逆に早く決断しないと、どんどん取り返しのつかないことになる
- 一度の人生、鬱々と過ごすのは悲しすぎる
- 「楽しい仕事」「我慢しなくても続けられ仕事」があるのなら、それを選ぶべき
- 転職、企業など人生の選択肢は無限にある
- ハローワークの支援制度を検討してみる
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
幸せな転職ができることを祈っております。