スーパーで働くなら〇〇売場!スーパー歴40年の元店長がスーパーの働きやすい職場を教えます。

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いつも行くスーパーに貼ってある「求人募集」の貼り紙。
「スーパーっていつも求人しているけど、そんなに人手が足りないのかな?」

はい、全く足りません。
私はスーパーに40年間勤めて、店長を12年間しましたが、店舗の人員が充足したことなんて一度も無かったです。
それほどスーパーは人手不足。

学生バイトは卒業で毎年入れ替わるので、安定して長期間働いてもらえる主婦の方は喉から手が出るほど欲しいですね。
あなたがスーパーでパートをしようかと考えておられるのなら、ぜひ、人助けと思って働かれることを切にお願いいたします。

「働くとしたら、どの売場がいいのかな?」
「あまり、きつくない売場がいいな」
「週末に休めるところがいいな」
「人間関係が悪いところはいや」

そんなあなたにおすすめなのは「お店は大型店よりも小型店、売場は食品レジ水産売場」です。
詳しく解説していきます。

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スーパーといっても、大きい店や小さな店がありますが、働くのならどちらがいいのか?

それについて説明します。

目次

スーパー パートさんで働くなら大型店より小型店

求人を見ると、多くのスーパーが募集を出していますよね。
近くの小さいスーパー、遠くの大きなスーパー。
時給も違うし、待遇も違う。正直、どちらがいいのか迷う。

もし、あなたに小学校以下の子供さんがおられるのなら、迷わず小さいスーパーを選択されることをおすすめします。
なぜなら小さいスーパーの方が比較的、土日に休みやすいからです。

大きいスーパーは「サンデーストア」といって娯楽施設や飲食施設を併設した複合商業施設で週末に多くの集客ができるように作られています。
当然、週末は平日の2~3倍のお客さんで忙しく、休みなんか取れません。

それに比べて小さいスーパーは,平日の会社帰りのお客さんが中心なので週末よりも平日の方が客数が多く、週末は逆にヒマな店が多いので比較的休みやすいです。

  • 小学生以下の子供さんがいるのなら「小さいスーパー」がおすすめ

実際に働くには、どの売場がおすすめなのか?それを解説していきます。

スーパー 仕事のしやすい売場はどこ?

スーパーの求人の貼り紙を見ると、色んな売場で募集してますよね。
それぞれ、どんな仕事をするのか、人間関係はどうなのか、時給はどうなのか、おススメ度などを解説していきます。

ここからは、小さい店舗を中心に解説していきます。
大きい店舗と小さい店舗では仕事内容が大きく違いますので。

畜産売場

①仕事内容

小さい店舗の畜産売場は店で肉の加工をすることはありません。
ほとんどが自社の「集中加工センター」でパックされて値付けされた商品が入ってきます。
「私の働きたいスーパーはどうかな?」と思ったら、並んでいるパックの値付けシールを見てください。
そこに記載されている住所が、そこの店舗の住所なら、その商品は店内で加工されている商品。
住所が違う住所であれば、「集中加工センター」で加工された商品です。

まず、朝7時頃にパックされた商品が到着します。
商品は「コンテナ」という専用の什器に入って「カゴ車」に積まれて入荷します。
それをまず、「牛」「豚」「鶏」「ミンチ」と売場のブロックごとに仕分けして、それから商品を売場に並べていきます。
パートさんは開店の1時間ほど前に出勤して、並べる作業をします。
開店までには十分終わります。
スーパーによって昼からも商品が入荷しますので、それも出します。

小さいスーパーの畜産売場はこのように商品を売場に並べるだけの比較的簡単な作業です。
ただ、正社員の売場チーフはいないことが多いので、パートさんが特売商品の計画や発注作業をします。
どちらも慣れるまでは大変ですが、一年もすれば年間で商品がどのように動いていくか分かりますし、店の特性でどの商品がどれくらい売れるかも分かってきます。
それなりに自分の計画や発注がうまくいけば楽しさもあります。

②人間関係

ほとんどの店舗がパートさん2名体制の交代勤務となります。
したがって、人間関係ももう一人の人との関わり合いだけですので、気が合えば楽しく仕事できます。
仮に気が合わなくても交代勤務ですので出勤はひとりです。人間関係にほとんど気を遣うことはありません。

③時給

通常、生鮮売場は「生鮮手当」が加算されるのですが畜産売場は生鮮とみなされることがないので、生鮮手当は加算されずに時給は低めです。

④おススメ度

売場の計画をしたり、発注をするなどの業務はありますが、ひとりでコツコツ考えて仕事をされる方には向いています。
何といっても人間関係のわずらわしさがありません。
私の店長歴でも最も人間関係のイザコザの少ない売場です。
ただ、問題は採用人数が少なく、ほとんど求人がないことです。
逆に求人があればチャンスです。

水産売場

お刺身盛り合わせ

①仕事内容

ほとんどの商品は畜産と同じように「集中加工センター」から入荷します。
ただ、鮮度が優先される「生魚」と「刺身」は店舗で加工する店が多い。
水産は売場チーフがいるはずですから、売場チーフが大まかな計画や発注はします。

ただ、「集中加工センター」から入荷する一部の商品をパートさんが発注することもあります。

水産の加工場は商品の鮮度を保つために冬でも暖房は入りません。
面接時に「冷えるからいやだ」と言われる方もいますが、厚手のインナーを着て、防寒の長靴を履いて作業すれば、動いて暖かくなるので、それほど問題はありません。

やる気のある人には「魚の捌き方」「刺身の切り方」も教えてくれます。
これは絶対に覚えて損はしません。
なんせ、魚の調理を教えてもらって金がもらえるのですから。
「魚が捌けて」「刺身ができる」そんな人はどこのスーパーでも欲しがります。
家でも魚が捌けたり、刺身が切れたらすごく喜ばれますよ。
自分が切った魚が初めて売れたときは本当にうれしいものです。

②人間関係

パートさんは毎日2~3名程度の出勤体制なので、そんなに大きなトラブルはありません。
売場チーフもいるので、どちらかと言えば売場チーフに攻撃が集中して、パートさん同士は結束するパターンです。
私の経験では人間関係のトラブルはほとんどなかったです。

③時給

鮮魚は印象的に人が集まりにくい(汚い、寒い、臭い)ので時給は高めです。
さらに「生鮮手当」が付きますし、魚が捌ければ「技能手当」も支給されるので、高い人は「1,200円」を超えていました。

④おススメ度

私が水産出身ということではありませんが、おススメ度は「№1」ですね。
とにかくスキルが身に付くのが大きい。
私も店長として何度も面接して、最初は「水産はイヤです」と言ってた方も私の説得で水産を担当してもらったら、「ものすごく面白い、水産から離れたくないです」という方がほとんどでしたね。
離職率もかなり低く、辞める方はほとんどいなかったです。
人間関係、時給の高さ、スキル取得から見て、おすすめです。
求人も多いです。

青果売場

①仕事内容

野菜の加工と品出しがメインの仕事です。
正社員の売場チーフはいる店が多いですね。
ただ、チーフが休みの時の荷下ろしが結構きつい。
野菜のダンボール(10㎏以上がザラ)がカゴ車に積まれてくるので、それを下していくのですが腕力のない女性にはきついです。
売場の計画や発注はチーフがします。
パートさんは大根を切ったり、白菜を切ってラップしたりして売場に並べるのが仕事です。
作業的には難しくありませんが、売場の鮮度チェックを怠ると大きなクレームがくるので、鮮度チッェクには気を使いますね。

②人間関係

青果売場は毎日2~3名の出勤体制ですので大きなトラブルはありません。
少ないときはひとりということもありますので誰とも関わらず作業ができます。

③時給

時給は低めです。「生鮮手当」も付かないです。
イメージは畜産に近いです。

④おススメ度

畜産売場同様におススメですが、求人が少ないです。
のんびり作業したい方にはおすすめですね。

惣菜売場

お寿司盛り合わせ

①仕事内容

正社員の売場チーフがいる店が多いです。
作業は大きく分けて二つ「ホット商品」と「寿司」に分かれます。
この二つは製造温度が違うので加工場が分かれています。

「ホット商品」は主に「天ぷら」「コロッケ」「から揚げ」「ぎょうざ」などを作ります。
一日中、コロッケを揚げていると胸やけがすることもあります。
また、お弁当も作るのですが、売っている弁当を見れば分かる通り細かい作業が必要で、それを早く作らなけれなければならず、開店までは激務です。

「寿司」は一部の寿司ネタは切りますが、ほとんどの寿司ネタは切身で入荷します。それをシャリロボットで製造したシャリの上に乗せて寿司を作ります。
ただ、寿司の盛り合わせとなると細かい作業が必要なのと、こちらも朝からすべて加工して売場を埋めなければならないので開店まで激務です。

②人間関係

惣菜売場の人間関係が一番最悪でトラブルが多い。
私が店長していた店で人間関係のトラブルが無かった店はありません。

まず、人数が多い。
一日に最低10名は出勤します。
「あの人は作業が遅い」「あの人の盛り付けは汚い」必ずそんな陰口になります。

さらに先ほど説明したように「ホット」と「寿司」では作業場が分かれます。
その作業場それぞれにボスが存在します。
そのボスがそこのリーダとして君臨して標的を見つけると全員で集中砲火を開始します。
それに耐えられずに、入社してもすぐに辞めていかれる方が多い。

そしてボスは必ずこう言います。
「人が足らないから早く補充してください」
この繰り返しです。

③時給

それほど高くありません。
「技能手当」を獲得すれば高くなりますが、水産には及びません。

④おススメ度

正直おすすめしません。
私が店長なら、人が足りないのでだましてでも人を入れようと思いますが、店長でない今ならおススメ度「0」です。
惣菜売場でスキルを上げても、それはあくまでそのスーパーだけの「ローカルスキル」で他のスーパーに行けば役には立ちません。
水産の「魚を捌く」ようなどこでも使える普遍的なスキルではないからです。

グロサリー売場

①仕事内容

ラーメンなどの「食品」、ポテチなどの「お菓子」、牛乳やパン、たまごなどの「日配商品」をまとめた売場です。
スーパーの中で半分以上の売り上げを占めます。

正社員の売場チーフはいます。
売場が広く、取り扱う商品は多いが基本的に出すだけなので、ひたすら品物を出す。
販売計画に関してはチーフと分担して持つことが多い。
チーフ「食品」パートA「菓子」パートB「日配」という感じ。
計画を担当しないパートさんもいる(短時間の人)。
発注は多くの企業で自動発注(売れた分だけ自動で入荷する)なので難しくはない。
ただ、すべてがレジで商品のJANコード(バーコード)を読ませる。登録を間違えて売価違いを出すと責任問題になるので、「売価確認」には気を遣う。

②人間関係

「食品」のボスと「日配」のボスがいがみ合うことがあるが、それに巻き込まれない限り問題ない。
閉塞された加工場でなく、売場全体が職場と広いので逃げ場は多い。
私の経験でトラブルがあったのは1店舗だけでしたね。

③時給

何の手当も付かないので時給はいちばん低いです。

④おススメ度

可もなく不可もなく。
おススメ度は普通ですね。

食品レジ

食品レジでの清算している写真

①仕事内容

お客さんの買い物した商品をレジでスキャンしてお金をもらう。
ただ、「接客用語を言わなければならない」「笑顔で応対」と言われても一日立ち続けて疲れてきて、お客さんが途切れることなく並んでいる中では結構きつい。
さらに、店のクレーム「あの売場の店員の態度が悪い」「売価が間違ってる」「商品が品切れしてる」などをいちばん聞くのも食品レジ。
お客さんの支払い方法も今では「現金」「クレジット」「自社マネー」「電子マネー」など多種多様で覚えるのに結構苦労する。
あと、小さい店ではレジと受付が併設されているために、「商品包装」「のしの承り」「商品券の販売」「別注承り」「タバコ販売」「ポイントカードの発行」などの業務もこなさなければならない。

②人間関係

一日に4~5人の出勤であるが、それぞれのレジは独立していて、並んで仕事をするわけでないので大きな問題は起こりにくい。
どちらかと言えば「対お客」のほうが問題。
そこさえクリアできれば在籍人数は多いが、人間関係の大きなトラブルは少ない。
学生アルバイトが多いのも人間関係のトラブルが少ない要因になっている。

③時給

「レジ手当」が付くので時給は少しだけ高い。

④おススメ度

一日中立ち続ける仕事だが、作業自体は慣れれば単純作業。
判断業務も少ないので黙々と作業したい方にはおすすめ。
人間関係の問題もほとんど無かった。
食品レジのスキルは他社でも使えることが多いので、経験者を欲しいスーパーは多い。
「商品包装」「のし承り」などのスキルがあればさらに有利。

「各売場 一覧表」

売場仕事内容人間関係時給おススメ度
畜産売場簡単 発注 計画問題なし安い
水産売場調理は難しい問題なし高い
青果売売場簡単問題なし安い
惣菜売場複雑 スピード必要問題あり普通×
グロサリ売場複雑 品出し問題なし安い
食品レジ立ち仕事 単純問題なし高い

次は、売場ではないのですが、「あれば、ラッキー」なスーパーの仕事です。

スーパー パート勤務 超穴場 あればラッキーな仕事

スーパーでもし空きがあれば超ラッキーな売場があります。
それは、そのスーパーの本部の事務職ですね。
これはよほどコネがあるとか、知り合いが勤めているとか、たまたま辞めた人がいるとかハードルはかなり高いですが、もし空きがあれば働くことをおすすめします。

仕事内容は普通の事務職と同じで、パソコンを使用した入力作業や電話の取次ぎです。
この本部勤務の何がいいかというと、普通の会社と同じ勤務体系です。
土日、祝日は休み。年末年始、盆もほぼカレンダーどおりに休めます。
勤務時間も9時~17時とOL並み。昼食休憩、3時の休憩あり。
でも、なかなか辞めないから空きが無いのが実情です。
それほど居心地がいい。

さて、結論です。

総合的に考えて、おすすめなスーパーでの仕事はこれですね。

逆に絶対おすすめしない売場もあります。

スーパー パートさんで働くならこの売場 結論

「人は見た目で判断するな」というけれど、スーパーに応募に来られる方は「水産だけはいや」「食品レジだけはいや」という方が多いです。
でも、外から見るのと中身は違って、「水産売場」と「食品レジ」はおすすめですね。
私が店長していて、この二つの売場はけっこう長く勤められる方が多かったです。

逆におすすめしないのは「惣菜売場」です。
ここは本当にトラブルが多いですね。

色々、解説してきましたが私の38年間のスーパー人生での狭い世界の中の話であるのも事実です。
他のスーパーは事情が違うかもしれないし、ひょっとしたら「惣菜売場」がいちばん働きやすいスーパーがあるかもしれません。
そこは実際に働いてみないとわかりません。
ただ、ひとつだけ言えるのは、どこの世界にも人間関係の問題はつきまとうということです。
自分の人生ですから他人に振り回されない強い心が最後には必要ですね。
頑張って下さい。

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