スーパーで働いていて、「もう無理だな」「今まで我慢してきたけど、もう辞めたい」
「よし!辞めよう!」
そう思われた方も多いかと思います。
でも、いざ辞めるとなると「どう言ったらいいの?」「誰に言ったらいいの?」「いつから辞められるの?」
分からないことだらけですよね。
この記事を読めば、スーパーを辞めると決めたなら、辞めると言い出す前にどのようなことに気を付ければいいのかが分かります。
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「辞めます」と誰に伝えればいい?
いざ、辞めると決めても果たして誰に辞意を伝えればいいのでしょう?
「チーフ?」「店長?」、それとも「本部の人事課?」
結論から言えば店舗勤務であれば、店舗の長である店長に辞意を伝えます。
店長を飛び越えて、本部の人事課に伝えたりするのは慣習的にはNGです。
ただ、店長によって店がブラックな雰囲気になっているのであれば、直接本部の人事課に話をすることも許されます。
メールやLINEでも辞意を伝える手段としては有効なんですが、あとあと色々な問題が起こることもありますので、しっかりと口頭で辞意は伝えましょう。
- 店舗勤務であれば、店長に辞意を伝える
- 店全体が店長のためにブラックな雰囲気であれば、本部人事課に直接伝えるのも可
- メールやLINEで辞意を伝えるのはNG
「辞めます」どのように言えばいいの?
まずは、店長に話をする場を設けてもらいます。
店長に話をする前に周りの人に「辞める」ことは伏せておきましょう。
本当に辞めたいのなら周りに知られない方がスムーズに進むからです。
神妙な面持ちで店長に近づき「店長、お話がありますのでお時間をいただけないでしょうか?」
そう言えば、ほとんどの店長は「何事か?」と身構えるはずです。
そして時間を作ってもらったら、退職の意向を店長に伝えます
まずは「辞める理由」を聞かれるでしょう。
店長にとってはそれがいちばん重要だからです。
色々な不満があるでしょうが、その不満はあなたの胸の内にしまっておく方が無難です。
「仕事がきつくて」「休みが取れなくて」などを言えば店長からは「それらのネガティブな要因を取り除くから」と慰留されるはずです。
絶対に「なんとかするから、もう少し頑張れ」とか「どこでも仕事は楽ではないから、このまま働く方があなたのためだ」と言われます。
私が店長であれば、必ずそのように慰留します。
なぜなら、店長からしたら部下がそのような理由で退職すれば、店長の管理監督責任を問われるからです。
どうせ辞めるんだから理由なんてウソをつけばいいんです。
「親の介護をしなければならなくなって、週末に休める仕事に替わります」
「他にやりたい仕事ができので、そちらで頑張りたいんです」
「大学の友人が起業することになり、誘われて一緒に会社を立ち上げるんです」
こんな理由を並べられたら、店長も引き留める理由がありませんから。
店長が引き留めを諦めたら、辞める期日を決めます。
しかし、ここでは期日までは決められません。
店長としては人事課に後任要請をしなければならないからです。
数日すれば人事課から店長に連絡が入り、後任が着任する日が分かりますので、そこで退職日が決定します。
店長と人事が話をして、後任のめどがつき次第、店長からは「〇月〇日に後任の異動が発令されるので、その日の退職でどうですか?」と打診が来るはずです。
- 店長に退職の話し合いの時間を作ってもらいます。
- 退職理由はウソでもいいので前向きな理由を言いましょう
- 店長から人事課に話が行くので、後任が決まるのを待ちます。
「退職願」の書き方
社会人である以上はしっかりと口頭で伝えるとともに、「退職願」も提出します。
「退職願」は「これこれ、こういう理由で退職したい」という自分の意思を表すものです。
決まった書面はありませんので、通常の便箋かA4用紙に ①会社の代表取締役の氏名宛て ②辞めたい旨とその理由、辞める予定の日時 ③日付(書いた日でなく届け出る日)④自分の氏名を書けば大丈夫です。
「退職願」はワープロ等で書かずに、必ず黒の万年筆かボールペンで自筆します。
必ず捺印を忘れずに。(シャチハタで可)
便箋には罫線が入っていてもかまいません。
封筒は白い無地の封筒で「退職願」と書きます。「辞表」や「退職届」とは書きません。
封筒の裏には店名と所属、氏名を書きます。
「退職理由」に関しては正直に書く必要はありません。
「誰々からパワハラを受けてます」「サービス残業が多いので」ということを書いても辞めると決めたあなたにはもう関係のないことです。
無駄な軋轢を起こしたくないのであれば「一身上の都合」ということでかまいません。
退職日は店長と話をして決めた日を記入します。
日付は必ず入れておき、コピーを一通持っておくとよいでしょう。
- 退職願は黒の万年筆かボールペンで自署
- 必ずコピーをとっておく
有給休暇は消化できる?
後任が決まって、退職日も決まった。
でも、残っている有給休暇はどうすればいいの?
退職するにしても、通常の業務はあるし、後任への引継ぎもあって休むわけにはいかない。
どうすればいいんだろう?
まずは店長に相談しましょう。
後任が着任してから有給休暇を消化して、消化し終えた日を退職日とするようにお願いしましょう。
会社の就業規則の賃金規定に「退職月の給与規定」があると思いますので、それを確認しておくといいでしょう。
少しでも給料が発生することを考えたほうがいいです。
もし、店長が拒むのなら人事部に直接連絡しましょう。
そんな店長とはもう会うことも無いと思いますので気を遣うことはありません。
しっかり要求しましょう。
- 残った有給休暇の使用に関しては店長と相談して消化する
- 店長が拒む場合は直接人事課に話をする
会社に返すものはあるの?
退職する際に会社に返却するものは下記のとおりです。
退職間際に慌てることのないように確認して準備しておきましょう。
特に「社章」など、普段身に着けていない物は、どこにあるのか確認しておかないと、いざ返却という時に「無い」ということにもなりかねません。
項目 | 留意点 |
---|---|
健康保険被保険者証 | ただし、当日までは使用できます。 コピーを取っておくと良いでしょう。 |
社員証 | 無ければ人事課に連絡しておくこと。 |
社章 | 無ければ人事課に連絡しておくこと。 |
名刺 | 悪用されることもあるので、必ず返却しましょう。 自分の名刺だけでなく、取引先などから頂いた名刺も会社に渡します。 |
制服、作業着 | 必ずクリーニングしてから返却します。 |
文房具、備品 | 会社から貸与、もしくは会社のお金で買ったものだけ。 |
通勤定期 | 会社の規定に基づいて清算、返却します。 |
会社の資料 | 自分で作成した物でも持ち帰ることはできません。 |
経費等の精算 | 交通費や経費を個人で戦えている場合は忘れずに精算します。 |
まとめ
ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
退職を決意された方は、相当な覚悟で退職を決意されたと思います。
ただ、一時の感情に任せて退職するのではなく、しっかりと今後のことも考えながら退職のことを考えられることをおすすめします。
今一度、今の自分の立ち位置をしっかり確認する。
スーパーで働くということは本当にダメなことなのか?
自分がスーパーを辞めたいと思うのはどういう理由なのか?
そこをしっかり整理されてから退職されても遅くはないのではないでしょうか?